事業内容
日本医療科学大学寄附講座
日本には医師不足に悩む医療過疎地域がまだ多数存在します。先進国日本においても、地域により助かる命と助からない命があるのが現状です。
こうした地域医療格差の是正のための足がかりとして、福島県いわき市と日本医療科学大学との協力体制で、本講座が設立されました。
本講座は基本的にいわき市唯一の小児入院施設であるいわき市医療センター(前総合磐城共立病院)に、講座から優秀でやる気のある人材を派遣し、地域医療を学び地域医療に貢献することを基本にいたします。現在は特任教授の先崎始め、複数の小児科医師が、それぞれ非常勤で週末の診療支援をおこなっておりますが、今後は数か月から1-2年の単位の常勤医の派遣も考えております。
現在、いわき市との講座・協力派遣ですが、医師不足で困っているところはまだ他にもたくさんあります。我々はこれまでも岩手や北海道の病院にも断続的に支援を行ってまいりました。首都圏では助かる命が地方では助からないことも、この先進国日本ですら現実としてあることを皆で考えなければならないと思います
多くの方の協力で、より医療格差の少ない社会の実現に少しでも近づくことができればと考えております。医療機関も現在は日本医療科学大学のみの協力体制ですが、できれば将来的にはもっと大きな枠組みで展開し、多くの施設と協力し人の交流、循環をはかることができればと考えております。さらに将来的に海外にも幅広く目を向けていかなければならないとも考えております。
地域医療に貢献してみたい、地域医療を体感してみたい、ちょっと興味がある、という先生がおられましたらまずは是非お気軽にご連絡ください。
地域の人とのつながり、交流の広がり、地域の食文化、自然を堪能し人生を考える時間がもてることも醍醐味の一つです。お力を頂ければありがたく存じます。多くの方のご協力を心よりお待ちいたしております。
小児総合地域医療学(いわき市)
特任教授 先崎秀明
いわき市医療センター
いわき市小児医療体制の改善への取り組み