事業内容
浪江町小児医療支援
東日本大震災での東京電力福島第1原発事故により、全町避難を余儀なくされた浪江町は、ようやく2017年から一部地域の帰還がはじまり、少しずつ復興が進んでいます。
しかしながら人口は、震災前のまだ10分の1足らずです。
今後、帰還する人が増え、あるいは、新たに居住する人が増え、町がさらに活性化するには、こどもが元気に明るく育つことのできる環境が必須であると考えます。
代表らは、原発事故後、滞っていた小児医療の再開を通して少しでも町の復興に役立てるように、町長や役場の方々のお力をお借りしながら、2023年9月から浪江診療所で小児科の外来診療を始めました。
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今後、協力してくれる医師も集め、また、オンライン診療もすすめながら、浪江町の子供たちの健やかな成長をサポートしていきたいと考えております。
<関連リンク>
https://www.minpo.jp/news/moredetail/20230928110866
https://news.yahoo.co.jp/articles/83f59b74c17fd4f3833516c3eedd6e0ca8fda66f
https://www.fnn.jp/articles/-/609408
https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2023/11/2023110100000008.html
浪江に移住する人や帰還する人が少しずつ増えて、現在約50名のお子さんが入園しているとのこと。
開設6年目となる施設はきれいで大きく、職員さんは総勢20人以上、看護師さんも常駐する素晴らしい保育環境でした。
今後、定期的な会合を持ちながら、保育園と協力して、浪江の子どもたちの心身の健康な育成のお力になれるよう、お話しをしてきました。
また、浪江町の小児医療を充実すべく、2月1日から開始したオンライン診療に関しての説明も行いました。
浪江町の現状(帰還者者数、移住者数の推移など)と、月1回浪江町に通う先崎代表のインタビュー。
インタビューしてくださった記者の方が実は先崎先生の患者さんのお姉さまでした。患者さんは先崎先生を慕っており、先生は患者さんとその彼女と一緒に川越のウナギ屋さんで、鰻とお酒をご馳走して楽しいお話しをしたことがあるそう。
非常に悲しい事に、患者さんはお亡くなりになってしまいましたが、今回の出逢いもご縁かなと思いました。
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写真は今月の診療(予防接種)の様子です。
オンライン診療とともに浪江の小児医療の充実に少しでも貢献できればと思います。
一方でその支援体制は不十分で追いついていないのが実情です。
浪江町でも療育の体制を整えるべく、ちょこの仲間の心理士さん、児童相談員さん、リハビリの先生が浪江町を定期的にご訪問させていただいて、幼児園での保育士さんへの指導や勉強会を始めました。
震災と原発事故から8年余りの時間を経て、ようやく帰還が始まり今もなお復興の半ばにあります。
町内には小児科医はおらず、少しでもこどもの医療のお手伝いをさせていただくために、浪江町の協力もいただき、オンライン診療をはじめました。それに先立ち、大熊町の保護者を対象に子供の病気とオンライン診療の概要について講演会を行いました。